雑芥的なことをつらつらと

たいして意義の無いかもしれないこと、雑芥的かもしれないことをつらつら書いてみました。

就活後ろ倒しの話を聞いて思い出した事

就活の“後ろ倒し”は迷惑?大学生の本音 | オリジナル | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト

を見て思い出した事

 

 現在、私はいわゆる若手的な会社員です。そんな自分の就活の頃、「採用選考活動の正常化に向けての要望と宣言」

http://www.appchem.t.u-tokyo.ac.jp/pdf/announcement.pdf

とかいうもののせいで、専攻をあげて学生の就活を「潰し」にかかっていました(今もそうなんでしょうが)。実際のところ大学ごと、専攻・学科ごとでその対応はまちまちなのでしょうが(さらには研究室でまちまち)、自分がいた専攻は割とガッツリ潰しにかかっていました。

 ある時期まで推薦は出せない(会社によっては採用がほぼ終わってたりしてます)とか、専攻としての学内説明会は開かれないとかがありました(大学の学内説明会は当然行われてます)。研究室によってはある時期まで全く説明会などに行かせないなどということがありました(色々なことを盾にそうしていたようです)。

 

 意義がなんであろうと、説明したところで採用側からすれば熱心でない学生に見えるわけで、かつ同じ大学でも他の人達は普通に就活してるわけですから、就活をする側としては、その影響はとても大きなものであったと思います。

  自分などは優秀な学生ではなかったですが、私がいた研究室はそこまでは就活に厳しくなかったので、まあなんだかんだでどうにか就職して今に至り働いています。

 一方で、成果や論文をバンバン出している研究室で、そこに行く学生のほとんどが誰から見ても優秀な学生なのにも関わらず、私と同学年だった学生の2/3ぐらいが就職が決まらないまま卒業してしまったという研究室がありました。どんなにできる人でも根本的に経験が乏しければそりゃそうなるのも至極当然なわけで、そこまでその人たちとは仲良くはなかった私でも、なんだかなと思う感じでした。

  また別の研究室(いわゆるブラック研究室)にいた友人は、研究では追い込まれ、長時間労働(あえて労働と表現します)を強いられ、就活なぞという感じに言われ、精神的に追い込まれていました。その友人は一時期通学も困難になってしまいました。現在では同級生より後に卒業する事にはなったものの無事に就職(専攻とは一切関係ない業界)しており、復活しています。

 

 もちろん一方で、いわゆる一流企業に就職しバリバリ研究している同級生もいるわけですが、就活後ろ倒しの話を聞き一時的にかもしれませんが、学生にとって不幸な状況が新たに生まれないかと不安に感じました。

 この問題の本質は、就活の時期などではなく、おそらく一般の企業をしのぐだろうレベルのハラスメントがまかり通ってしまっていることであったり、そのハラスメントをまともに訴えられないことであったり、さらに言えば、教授に人の人生をめちゃくちゃにする権限などあるのか、という部分なのだとは思います。

 ただ、就活後ろ倒しに対する大学(そしてその中の各専攻)の対応は、間違いなくまちまちになると考えられますので、私は自分の頃の不幸な就活状況が新たにまたどこかで起こってしまうと思っています。

 よく大学は就職予備校なのか学問を進める場なのかといった議論がありますが、私個人としては、そもそもそんなことを議論する前にクリアしてないといけないことが全くできてないように感じています。結局、大学という場がどうあるべきなのかということがわかった所で、多くの学生が不幸な目に合っている(と私は感じています)現状は変わらないんじゃないかと思います。

 あまりにも思いつくままに文章にしていまい、まとまりが無くなってしまいましたが、一応のまとめとしては学生の中にはこういった状況にある方がいること、そしてそれに一個人の学生が対応するのは困難ということです(先生に逆らうことは難しいですから、せいぜい研究室内の問題などを扱っていて信頼できる学内の部署に相談することぐらいが現実的なのではないでしょうか)。

 雑芥的につらつらと書かせていただきましたが、以上で1つ目のブログとしてしめたいと思います。